Yukkieの子どもと一緒に学ぶ子育て

算数大好き息子と元英語講師の母の二人暮らし。夫とは2017年に死別。前を向いて明るく楽しく生きています。私たちの日常や日々思うことを綴ります(ギフテッド、2E、学習、受験、塾)

[2020.5.20] 頭の中は「算数列車」

息子は小学1年生です。

 

コロナのせいで4月に入学式だけ済ませてそのまま学校はお休み。そのあと私も在宅になり、ずっと2人で自宅生活です。

 

今夜はお布団に入ったのが22時を過ぎていました。なのに私が少し用事をしている間に、キッズBEE(算数オリンピック)の分厚い過去問題集を取り出してきて、夢中になってしまいました。

 

さあ寝よう、とお布団に誘ったのですが、なかなか本から離れません。「もうやめなさい」と言いかけましたが、明日は仕事も休みだしゆっくり寝ればいいかー、と少し相手をすることにしました。

 

楽しそうに本をめくる息子。

 

こういうときは、

 

「すごいねー」

「どうやって解いたの?」

「センセイ、ちょっと説明してください」

「へー!」

「ふーん!」

 

と持ち上げて、私が教えたり、ヒントを言ったりしないように気を付けています。

 

私より速く解けたり、中には私が「わからない振り」をしているのではなくて、本当にわからなくて教えてもらうこともあります。

 

私もいつの間にか合いの手を入れるのに盛り上がってしまい、気が付けば11時過ぎ!さすがにもう寝なければ。続きは明日のお楽しみということで、布団にもぐって電気を消しました。

 

が…、

なかなか眠れない息子。

 

がさがさ、ごそごそ、

お布団を被ったり、出てきたり、

うつ伏せになったり、仰向けになったり、

180度回転したり(私の顔の横に足が!)、

ころころ転がったり、

全然眠れない様子…。

 

こういうこと、たまにあります。

(最近は朝ゆっくりだし、余計に)

 

翌日が休みでないときは、

「早く寝なさい!」と、

きつい言い方をしてしまうこともあるのですが、明日は休みなので心に余裕があります。

 

ふと、聞いてみました。

「何か考えてるの?」

別に「眠らずに何を考えているんだろう?」と強く疑問に思ったわけではありません。何となく聞いてみただけです。

 

すると、意外な答えが返ってきました。

 

 

「いっぱい数字が浮かんでくる」

 

 

何それ???

 

私「数字が浮かんでくるの?」

 

子「うん」

 

私「どんな数字?」

 

子「数字とか計算とか」

 

私「どんな計算?」

 

子「かけ算」

 

私「式言って」

 

子「20×25」

 

 

じっと顔を覗き込むと、暗闇の中でぱっちり目を開いて、眼球だけくるくる動いています。

 

 

計算が浮かんでくるんだ…。

勝手に…。

 

うーん、

何だか不思議なことを言う…。

 

 

 

(数分経って)

 

 

 

私「まだ計算してる?」

 

子「うん」

 

私「式は」

 

子「60×80」

 

 

早く寝かせなければと思いう反面、頭の中でどんなことが起こっているのかどうしても知りたくて、詳しく聞かずにはいられませんでした。

 

 

 

計算式が浮かんできて、解くとまた次の計算式が表れるらしいです。

 

数字が目に見えるように現れるのではないけれど、次次と式が順番にやってくるそうです。

 

息子はまだ九九を1から5の段までしか覚えていないので、かけ算と足し算を駆使(?)して答えを導きだします。

 

答えに辿り着く過程でたくさんの数字を足したり掛けたり、解けてはまた次の計算、と延々繰り返す。

 

 

息子曰く、

「算数の電車がぐるぐる頭を走っている」

 

 

 

 

 

普段から数字の事ばかり考えている子供です。数を数えたり、数式を写したり、算数図鑑を読み耽ったり。そんな姿が日常的にあって、よっぽど算数が好きなんだなぁとか、得意なことは伸ばしてやりたいなぁと思うことはあっても、子供の脳内をイメージしたことはありません。

 

今まで表面的な行動しか見えていませんでしたが、今日は初めて彼の思考の一片が、ふーっと自分の脳内にイメージとして湧いて理解できた、不思議な感覚を体験しました。

 

 

 

そのあと息子は、

 

「ガタンゴトン、ガタンゴトン

    キーーー

    ガシャン

    プシューーーーッ

 

    車庫に入りました」

 

と言って、眠りに落ちました。