[2020.10.21] ことば遊び (撞着語法)
小学1年生、算数大好きなの息子のことを書いていますが、今日はことば遊びの話。
今日は、お風呂でことば遊びをしました。
矛盾する言葉を組み合わせて、面白い表現を作ります。
例えば、
「すっごく背の高い小人」
「だーれも知らない有名人」
といった感じです。
一見すると、おかしかったり、意味を成さないような文章です。作った文にお互い突っ込みをいれたり、面白い解釈を考えてみたりして、話を膨らませます。
息子は面白がっていっぱい作りました。その中で面白かったものをいくつか紹介します。「 」は後に続いた私たちの会話です。
・3位の金メダル
「3位なのに金もらったら戸惑っちゃうゎ~(笑) 表彰台でいきなり金メダルかけてもらったら「えっ~??金くれるの??」ってなるよね。」
・めっちゃでっかい微生物
「でっかかったら微じゃないやん(笑) どのくらいの大きさまで微生物って名乗っていいんだろうね?」
・全員が違うコースを走るレース
「どうやって順位決めようか?コース選ぶとき、楽なコースに行きたいってきっとみんなケンカになるよ!」
・やわらかい鎧(よろい)
「ふわふわで気持ちいい~♥️とか言ってほっぺたパフパフしてたら、敵にすぐ殺されちゃうね。戦場でふわふわは禁物だね!」
こんな感じで二人でわいわい盛り上がりました。息子は気に入って、お風呂を出てからも、お布団に入ってからも考えていました。
低学年だと、いきなりこういう文章を作らせるのは難しいと思われるかもしれませんが、親が少しコツを教えてあげればすぐにできるようになると思います。
文章の作り方の例
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その1:形容詞から考える
①反対言葉を考えてもらう(例: 冷たい⇔熱い)
②どちらかの言葉から連想される物を考える(例: 冷たい=アイスクリーム)
③思い付いた名詞に反対言葉をくっつける
(あつあつのアイスクリーム)
その2:名詞から考える
①名詞を一つ思い浮かべて、その特徴を考える(魚→水の中にいる、泳ぐ)
②特徴の反対を考えて、名詞にくっ付ける(水が嫌いな魚、泳ぐのが苦手な魚)
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ことば遊びにはいろんな学びが詰まっています。
・いろいろな言葉を思い出して、使う
・ことばの意味をよく考える
・反対言葉を考える
・ユーモアのある表現を作る
・想像する
・なぜ面白いか考える
・説明や意見を言う力をつける
など
何よりも親子で笑いながらコミュニケーションが取れるというのが一番ですね!
ちなみにこのような矛盾を用いた表現法を「撞着(どうちゃく)語法」と言うそうです。