[2021.3.16] 算数脳~息子流(2) ワイルドな学習法
算数大好き少年、小1息子について書いています。
息子を見ていて算数脳だなと感じることの一つに、算数を学習していく過程があります。
一般的な学習は次のような段階を踏むと思います。
①まず簡単な例題などで内容を理解する(インプット)
②それを真似て解く(アウトプット)
③レベルを上げながら問題を解いていき、分からないところは立ち止まって理解する(インプット&アウトプット)
④どんな問題でも解けるようになる(アウトプット)
1つの単元を制覇するまでには、さまざまなレベルや出題パターンの異なる問題を反復練習しながら、インプットとアウトプットを繰り返し、理解を深めていきます。もうインプットすることはない、というところまで行き着いたら、その単元を完全制覇できたというとこです。
通常、学校や塾ではこれら①~③や①~④を一連の作業をとして一単元を学習し、理解ができたら次の単元に進みます。
(このやり方だと、一つの単元を取りこぼしなくすっきり理解でき、きちんとやればとても効率的に学力アップに結び付きます)
息子のやり方はこれとは全く違っています。
まだ小1なので、学校では2桁の足し算、引き算などをやっています。それ以上のことは、体系的にきっちりと教えてもらったことがありません。私もほとんど教えたことがありません。
これまであらゆる所から雑多に知識を詰め込んできました。
Eテレの算数番組、ドラえもんの学習シリーズ、算数図鑑、その他の算数の本、インターネットの算数関連サイト、YouTubeなど…。単元というくくりは意識せず、難易度もあまり関係なく、小中高、算数でも数学でも、見る触れるものを手当たり次第にインプットしていきます。
そのとき理解できなくても、頭には残っているようで、後から関連のある内容が他のところで出てきたら、「あ、これや!」と言って、そこに戻って再び理解したります。分からなかった箇所がどこにあるかもだいたい覚えていて、記憶力に感心するのですが、ちなみにこの能力はすべての分野に発揮されるわけではありません。今日誰と遊んだか、給食は何を食べたか、むしろ簡単な質問に答えられないこともよくあります(笑)
そして、問題を解くときには、問題の形式としては初めて見るものでも、知識として既に頭の中にあるものを使って、解説なしでもスラスラできるようになっています。
単元毎に整理された学習法ではなく、いろんな知識をランダムに詰め込み、いざ問題に取り組むといつの間にか引き出しが整理されていて、的確に必要な知識を取り出して解きます。計算でも、文章題でも、図形でも、グラフでも。
もちろん間違いはよくあるのですが、考え方として見当外れなものは少なく、むしろケアレスミスが多いです。
最初に幅広くインプット、インプット、インプットをひたすら繰り返し、問題に当たると的確にアウトプットできる。
先に書いた③のインプット&アウトプットを繰り返して丁寧に自分のものにしていくという過程がありません。
何だかワイルドな学習法だなと思います。
そして、貪欲にごちゃごちゃに詰め込んでいますが、問題を解くときに使うエネルギーは結構小さくて済んでるので、そこが面白いなと思います。
この辺りが、息子が算数脳だなと思うと同時に、自分の脳みそとは全然構造が違うと感じるところです。私は、体系立てて教えてもらわないと頭に入りにくいし、なかなか整理できませんから。
でも、メリットとデメリットがあるようで、前回書いた暗算の話のように、部分部分で自分のやりやすいように問題を解いていけるという効率的なことができる代わりに、きちんと式に表しにくいと言うこともあります。つまり、オーソドックスなやり方を知らないのです。
だから自己流でいいときは問題ありませんが、試験などで考え方を書かなければならない場合などは、別の訓練が必要かもしれません。
今のところ
メリット > デメリット
になっていると思いますが、これがこの先反転すること可能性もあるのかな?
これから算数や数学の力を伸ばしていく上で、今のワイルドなやり方を続けていっても良いのか、それとも塾などでちゃんとした(整理された)やり方を教わった方が効率的なのか、数学が苦手な母はちょっと悩み中です…。
まあ、とりあえず今のところは、好奇心を育てたり、集中力を養うことが大切だと思っているので、やり方についてはあまり口出しせずもう少し見守ろうと思います。
↓これは息子の「いろいろノート」
(意味が分かっても分からなくても、数字、記号、式、図形、グラフ、文字、表、何でも写すのが好き)