[2021.5.10] 筆箱から鉛筆が消える話
少し前の話です。
ある日、息子の筆箱を覗くと鉛筆が1本足りません。
別の日には、鉛筆が2本足りません。
また別の日は、鉛筆は戻っているけど、赤鉛筆がありません。
ちょくちょくこんなことがあって、その度に「なんでないの?」と聞くと、「Mちゃんが貸してって言うから貸した」と答えます。
Mちゃんは、同じクラスの女の子で、席が隣らしいです。
「なんで返してもらってないの?」と聞いても、
「……。」
また別の日には、消ゴムの紙のケースだけが消えていることがありました。息子が気に入って選んだキラキラ光る紙ケースでした。
なんで消ゴムじゃなくて紙ケース?(笑)
消ゴムからケースをわざわざ外して渡すところを想像したら笑えます。
Mちゃんは、授業中そのキラキラの消ゴムケースを眺めてうっとりでもしてたのでしょうか?使い道がよく分かりません。
他の子には借りずに、息子にだけ貸してと言いに来るMちゃん。
そして、手渡しで返してくれずに、いつの間にか息子の机の中のお道具箱や、ランドセルのポケットに入れてあったりするので、本人もすぐに気付きません。
消ゴムのケースは返ってきませんでした。
お気に入りだったので、「返してって言ってごらん。きっと返してくれるから」と言いましたが、結局うまく言えず、「失くなっても我慢できるものだからいい」と諦めました。
お気に入りの消しゴムケースを失うストレスより、Mちゃんに返してと言うストレスの方が大きかったのでしょう。
「貸してあげてもいいけど、渡す前に必ず『使い終わったらすぐに返してね』って言うんやで」と何度も教えましたが、シャイな息子はなかなか言えないらしく、何度も同じことが起こりました。
ある日など、Mちゃんは息子の筆箱の中のアイテムを1つ借り、1つ借りを繰り返し、終わりの会の時には筆箱が空っぽになってしまっていたらしく、さすがにこの時は先生に「Mちゃんに貸して鉛筆なくなって書けない」と相談したらしいです。
二人とも面白すぎ!
先生はその場にMちゃんを呼んで話をして下さり、息子の筆箱の中身は無事に戻りました。
そこまで借りるMちゃんもMちゃんだけど、空っぽになるまで全部素直に貸す息子も息子です。さすがに最後の1本は嫌だと言おうよ!
Mちゃんはなぜ息子の筆箱の中身をそんなに借りたがるのか?
そして息子はなぜ嫌がりもせず全部貸してしまうのか?
子供の行動って謎ですね…。
「Mちゃんは自分の持ってるはずやん。なんで貸すの?」と尋ねると、「貸してほしいって言うから…、返してくれると思った」と答えました。
つまり、「ちょうだい」とは言ってない、「貸して」と言ってるから返してくれるはず。だから貸してあげた、と言うことです。
人がいいなぁ~。
優しい子だね~、と喜べばいいのか。
あかんたれやな~、とため息つけばいいのか。
両方かな?
優しいけど、言うべきことをちゃんと言えないあかんたれだな。
こういう経験をすることも、学校でいろんな友達と集団生活を送る良さの一つだと思います。
困ったら、さあ、どうやって解決する?!困らないように気を付けることも大事ですが、それ以上に、困った時でも解決できる知恵と力をしっかりとつけてほしいです!
こんなのまだまだ序の口だ。
がんばれ、息子!♥️