Yukkieの子どもと一緒に学ぶ子育て

算数大好き息子と元英語講師の母の二人暮らし。夫とは2017年に死別。前を向いて明るく楽しく生きています。私たちの日常や日々思うことを綴ります(ギフテッド、2E、学習、受験、塾)

[2020.6.1] ステイホーム生活で気付いたこと

いつの間にかもう6月。

コロナで幼稚園が突然休園となった3月初旬から3カ月が経ちました。

 

その間に季節は変わり、息子は小学生になり、今やっと学校が始まってスタート地点からゆっくりと歩み始めています。

 

まだまだ終息しそうにない新型コロナ。多くの感染者や死者、経済的影響など多大な犠牲や被害が出ていて、これからも不安で不便な生活が強いられますが、一方では、引きこもり生活を通して、生き方や家族との関わり方を見つめ直す良い機会になったという人も多いと思います。

 

私の在宅勤務は4月中旬に始まり、1カ月半を息子と2人自宅でずっと一緒に過ごしました。

 

この長期間のべったり生活は、これから成長と共に少しずつ親離れてしていく息子を想像しながらさみしさを感じている私にとって本当に貴重な時間でした。

また、去年の2月から私が働き始めたことが原因で、情緒不安定になって辛い思いをしていた息子にとっても、私といることが安心感を回復させ、よい心のリハビリになりました。

 

パンデミックが起こらず普通の生活が続いていたら、息子は小学校に通い、私は仕事と家事で忙しく、お互いストレスを感じながら、ただバタバタと毎日をやり過ごしていたかもしれません。

 

今日は引きこもり生活を強いられたからこそ味わえた私たち親子の関わり方について書いてみます。

 

在宅勤務開始当初の心配事は、子供が6時間もの間仕事の邪魔をせずに一人で遊んでくれるかということでした。

前日には100円ショップで時間つぶしになるようなグッズを買い込んだり、購入してまだ与えていなかった本をや問題集を用意したり、許容範囲内のスマホのゲームアプリを探して用意したりといろいろ作戦を立てました。

 

しかし、準備万端にしたつもりになって、どこか頭の片隅で「もしかしたらいけるかも」などと期待した私はバカでした。一日目、午前中はまだ比較的おとなしかったのですが、午後からは「面白いことないの?」の連発で、いくら出来そうなことを提案しても興味を持ちませんでした。すぐ横にいる母とコミュニケーションを取らずに、6時間一人で遊べというのは所詮無理な話です。16時までの勤務ですが、結局14時で断念しました。

 

2日目はゆっくり10時半ごろまで寝かせました。一人遊びの時間が少し短くなったので、何とか6時間の勤務をやり遂げましたが、その夜12時を過ぎても寝ないという別の問題が発生して、とても困りました。

 

上司に相談したところ、ありがたいことに定時に業務を行わなくても、子供が寝た後などに半分やっても良いということになりました。

 

このおかげで、その後の引きこもり生活は素敵に変化しました。

 

夜子供が寝静まった後や、休日に少しずつ仕事をすることで、平日は午前の約3時間で仕事終わらせて、午後からは時間を自由に使えるようになりました。

 

子供と関わる時間がぐんと増えました。家で一緒に遊んだり、勉強したり、近場に散歩に出かけたり、いつもは車で行くスーパーに徒歩で行ってみたり、一緒に家事をしたり、これほどゆっくりと向き合ったのは赤ちゃんの時以来です。

 

仕事中も工夫をしてみました。以前から我が家では「がんばり表」なるものを作っていて、「できるレベルにあるけど、まだきちんとはできていない」というようなことを強化するために、できたらポイントがもらえ、貯まったらご褒美をゲットできるようにしています。(まあこのやり方には賛否両論あると思いますが、ポイントやご褒美に依存しすぎずうまく活用できるならいいと思ってやっています)

 

そのがんばり表を息子と相談して小学生レベルの内容に変更しました。今までは、朝の用意や鞄の片づけ、手洗い・うがいなど「自分のこと」だけでしたが、「家のこと」を取り入れました。何ができるか一緒に考え、《朝食の後の食器洗い》《花の水やり》《(ハンガー掛け以外の)洗濯物干し》を取り入れました。何日に一回の割合でできるかな、ぐらいに思っていましたが、結局休日も含めてずっと毎日やり続けました。

 

「自分のこと」もレベルアップし、一人でお風呂に入って体を洗い、シャンプーをして、自分で拭いて、出てこれられるようになったのには驚きました。

 

普段日々の忙しさに紛れれて、子供に「自分でやらせてみる」という機会を自分自身が奪い取っていることが多いと気づきました。

 

時間に余裕がなく自分でやった方が早いとか、面倒くさそうにされるなら自分でした方がいいとか思ってしまったり、また子供が勉強や習い事に追われる姿を見て、親が子供のためと思い込んでやってしまっていることがどこの家庭でも被いのではないでしょうか。

 

ちゃんとできるようになるまでに多少の時間はかかりますが、根気よく教えてできるようになってくれたら、立派な戦力になってくれて本当に助かります。これは子育てでも教育でも基本なのに、ついついその時の都合ばかりにとらわれてしまって、なかなか待つということが日ごろからできていないことを反省しました。

 

食器を洗い、ふきんを絞ってシンクを拭いてくれている息子に、私は仕事をしながら「ありがとう、すごく助かったよ、おかげでお仕事早く終われるよ」と感謝すると、息子は「見て、ピカピカになったよ!すごい?」と誇らしそうにアピールし、「よし、次は何かな?」とやる気満々で表を確認しに行きます。

 

引きこもり生活や在宅勤務がなければ、小1の小さな男の子にそんなことまでさせなかったでしょうし、させることが何だか申し訳ないことのようにすら感じていたかもしれません。

 

でも実際は、嫌がったり、面倒がったりすることは一度もなく、毎日楽しそうに家事をしてくれたのです。

 

できることが一つ増えると自信がついて、テンションも上がる。そして次のチャレンジにつながる。やる気がやる気を起こすという、プラスの連鎖を息子が見せてくれました。子育ては一つ一つ丁寧に向き合うということが大事だと改めた感じました。

 

もちろん、いつもこれほど時間と心に余裕があるわけではありません。でもこの体験をしたことは、今後の物事への取り組み方に変化を起こさせてくれそうです。学校や仕事でお互いが忙しくなり、そのときの都合ばかりに意識が向いてきたら、たまに立ち止まって振り返りたいと思います。