Yukkieの子どもと一緒に学ぶ子育て

算数大好き息子と元英語講師の母の二人暮らし。夫とは2017年に死別。前を向いて明るく楽しく生きています。私たちの日常や日々思うことを綴ります(ギフテッド、2E、学習、受験、塾)

[発達の凹凸] 激しい癇癪(4)

****2020.10.10に書いた記事です****

 

激しい癇癪(3)

https://athena-englishschool.hatenadiary.jp/entry/2021/01/23/013634

 

 

ペアトレ終了から半年たった今でもよく癇癪を起します。イライラや癇癪を止めなさいというのは無理だと思っています。

 

正直、大人の私だってイライラしてるときに、イライラするなと言われて、即座に心を落ち着かせることはできません。むしろそう言われたら余計にイライラしてしまうでしょう。

 

子供のイライラを見てイライラしている自分は、完全に子供と同じ状態です。そこで子どもに「イライラしないで!!」とイライラしながら怒鳴っている私って滑稽です。

 

でも現実はこういうことが多かったです。

大人、子供関係なく、感情のコントロールは難しいです。

 

今は、「別にイライラしてもいいんだよ。でも、イライラした時に、その気持ちをどうして解消したらいいか、考えようね」と言うようにしています。

 

 

いまだに問題を間違えたらすぐにイライラします。消しゴムで答えを乱暴に消し、ページがぐしゃっと折れてしまい、腹立ちまぎれに力を込めて書き直して、また鉛筆の先で紙に穴が開いて、キーーーッとなることなんてしょっちゅうです。


怒りを鎮めるために、私に抱きついてきて「ぎゅーっとして」と力いっぱい抱きしめるように要求してきたり、涙目で「ワーーー!」と叫んで座布団を叩いたりしています。

 

それは子供なりに考えたイライラ対処法です。辺り構わず暴れるのではなく、自分で問題行動を起こさないようにがんばっています。イライラしたくないのにイライラしてしまって、それでも何とか理性を働かせて、どんな行動なら許される範囲なのか考えながら精一杯自己抑制している子供を見たら、怒ろうという気にはなれません。

 

「この子達は、『困った子ではなく、困っている子』なんです」

 

ペアトレの先生が1回目の講義で仰った言葉をよくこのシーンで思い出します。

 

イライラしてもいいけど、そのときにどう行動するか、これを親子で一緒に考えるのが大切だと思います。

 

半年ほどでいろいろな変化が見られて、親子関係も改善されました。この変化は何が作用したのか自分のために整理したメモですが、載せておきます。

 

 

(親)癇癪を起して暴れても、親が怒ったり、イライラせずに見守る

     ↓↓↓

(子)否定されない、理解者の存在

     →安心感が生まれる

 

 

(親)どんな些細なことでも、できた部分だけ見て褒める

     ↓↓↓

(子)自分はダメな子ではない

     →自己肯定感が生まれる

 

 

(親)前にできなかったところを、今回はできたと具体的に褒める

     ↓↓↓

(子)進歩を感じる、自信を持つ

     →次もがんばろうと思う

 

これを繰り返し繰り返し行っていくことで、自発的に自分の行動を変えていく力がついてきたのかなと思います

 

また、

・お互いに怒ることが減ってくると、普段のイライラ値が低いので、ちょっとしたネガティブ要素にも過剰に反応しなくなる。

 (もともとイライラしていると、ちょっとしたことで触発されやすい)

 

・癇癪の回数が減ってくると、起したときに親が受け止めてあげやすい。

 受け止める方が寛大だと、子供の癇癪も落ち着きやすい。

と実感しました。

 

この対処法を教わってから6カ月後ぐらいに、コロナで緊急事態宣言が発令されました。幼稚園は休園、小学校も入学式のみで授業は始まらず、私も在宅になって約3カ月のステイホーム期間を過ごしました。

 

ペアトレに行かず、対処法も知らないままであれば、もしかしたら地獄の3カ月になっていたかもしれません。でも激しい癇癪が治まってきたころに、二人でゆっくり時間を過ごせたので、今までの親子関係を見つめなおし、私も子供もお互いに寄り添って愛情を深められる良い機会になりました。このおかげで私たちの関係がぐんと良くなりました。

 

それと、子供の年齢的な成長も大きく関係すると思います。成長するにつれて、分別が付き、我慢しなくてはいけないこと、やってはいけないことはきちんとわかるようになります。それを待つというのも方法の一つです。

 

子供の癇癪で悩んでいるお母さんやお父さんがいらっしゃったら、何か一つでも参考になったり、うちだけじゃないと安心感を得られることがあれば嬉しいです。

 

(「激しい癇癪」終わり)